カテゴリー
news

組合ニュース(2023年度)第4号

成績提出期限についての組合と大学とのやりとり

 12/13の教授会での議論をふまえ(1の文書参照)、この間、成績期限についてのやりとりを大学と行っています。以下の通りです。

【目次】
3:2023/12/27 組合から大学への再申し入れ 
 ※文書の日付は12/22だが、送信したのは12/27となった
2:2023/12/18 大学からの回答
1:2023/12/13 組合から大学への申し入れ(既配信)

3:2023/12/27 組合から大学への再申し入れ 

2023年12月22日
佐藤明浩学生・教育担当副学長

 教職員組合執行委員長の伊香です。
 先日いただいた回答及び会談を踏まえた申し入れを以下お送りいたします。どうぞよろしくご検討の程、お願い申し上げます。
 なお同文を添付いたします。

佐藤明浩学生・教育担当副学長 

成績提出期限変更要望に対する回答を踏まえての申し入れ

教職員組合委員長伊香俊哉

 先12月14日、教職員組合委員長より成績提出期限変更についての要望を学長及両副学長宛で申し入れたのに対して、12月18日付で佐藤明浩学生・教育担当副学長より文書で回答をいただき、さらに12月19日に佐藤副学長と対面でお話しをする機会をいただきました。

 この経緯を踏まえて、教職員組合執行委員長としての見解と要望を改めてお伝えいたします。

 いただいた文書では、成績提出のスケジュールについては教務委員会で確認済みであること、基本的に例年並みであることが強調されています。しかし現在最大の問題を抱えているともいえる廣田先生は、数年来、履修者数の多さからそのスケジュールでは現実的に困難であり、1日8時間労働をかなり超過する過重労働をやったとしても間に合わない状態であるといった問題点について、教授会をはじめとして学内で指摘してきていました。にも関わらず、その問題にほとんど配慮がなされて来ていない状態にあります。

 このような継続的な問題点を改善するには、佐藤副学長も対面の際に指摘しておられたように、マンパワー不足を解消することが不可欠なわけですから、これは少なくとも来年度からなんとか改善できるように、負担分散のために、非常勤講師を採用し、増コマをするといった手立てを講じられるよう強く申し入れる次第です。

 また今年度の成績提出について、廣田先生のようにかなり多数の履修者を抱える先生方に対しては、最大限提出期限を延ばせるよう配慮をして、その旨を該当する先生方に連絡いただくよう申し入れます。

 さらに他大学の事例では、成績管理のコンピュータ・システムを改善することで、その処理に要する時間の短縮に成功しているとも聞いておりますので、その方面での改善にも積極的に取り組んでいただくよう申し入れます。

 教務事務担当職員の皆様の労苦に対しては頭が下がりますが、当該職員の皆様の過重労働などを避ける上でも、当該職員の増強も必要なように思われますので、その面での対応についても強く要望を申し入れる次第です。
                                   以 上

2:2023/12/18 大学からの回答

2023年12月18日
伊香俊哉教職員組合委員長

成績提出期限変更のご要望について
学生・教育担当副学長 佐藤明浩

 先般、標記の件につき、学長および両副学長あてに文書をいただきましたが、成績提出期限の決定等に加藤学長、田中副学長は実質的に関わっていないことでもあり、教務関係事項を担当する副学長から回答いたします。
 お申し入れを受けて、あらためて、教務委員会における審議過程、卒業判定を含む成績処理等の業務実態について確認した結果、下記のような事情から、成績登録期限を2月12日よりも後に設定するのは困難であることがわかりました。
(1)成績処理日程については、11月8日(水)の教務委員会にて、添付の「令和5年度 1~3月各種委員会及び成績処理等日程」により、今後のスケジュールを確認しました。また12月6日(水)の教務委員会で成績登録についての通知文を審議しました。いずれの回においても、成績登録期限について意見、異論は全く出されなかったことを確認しました。
(2)今年度を含め近時4年度の成績登録期限等は下記のとおりです。

———————————————————-卒業判定
———————————————————-3年次進級者合格決定
————-定期試験期間——成績登録期限—————教務委員会
令和5年度——1/30~2/5————2/12———————2/21
令和4年度——1/31~2/6————2/12———————2/21
令和3年度——1/31~2/4————2/13———————2/24
令和2年度——1/30~2/5————2/12———————2/25

 
これまでも定期試験最終日の6~8日後に成績登録期限が設定されており、今年度の7日後というのは比較して短い期間ではありません。成績登録期限から卒業判定等教務委員会までの期間もほぼ例年どおりですが、こちらはむしろ昨年度とならんで、過去4年間では最短となっています。今年度の卒業登録期限がこれまでの実績をふまえつつ例年なみに設定されていることが確認できます。
(3)今年度の場合、教務委員会、教授会での決定を経た後、2月29日(木)に卒業合格者発表、3年次進級合格者発表するとともに全学生の成績発表が予定されていますので、そこから逆算して定期試験日程等を勘案しつつ、成績登録期限が設定されています。これも例年どおりです。さて、卒業判定にかかわる業務としては、授業担当者の成績登録後、成績未提出の方々(例年必ず出てしまいます)への督促と成績受付に2日間(全成績がそろわないと卒業判定、3年次進級合格認定ができません)、卒業判定作業に2日間、卒業判定および3年次進級合格者関係資料の作成とその確認に2日間、最低限で計6日間を要します。今年度の場合、2月12日の成績登録期限の後、21日の卒業判定・3年次進級合格認定教務委員会までの間、休日を除くと6日間であり、全く余裕のない日程となっています。かりに成績登録期限をこれより後に設定して、卒業判定等の業務期間を短くしてしまうと、慎重を要する卒業判定作業の正確性が担保できない懸念が生じ、また担当者に過度の負担を強いることになってしまいます。
 上記のとおり、成績登録期限を2月12日より後に設定することは困難です。履修者を多く受け持っていただいている先生方のご苦労、ご苦心をお察しいたしますが、成績判定に要する期間の設定と方法についてご工夫いただきながら、対応をお願いせざるをえないのが現状です。なお、今後、成績判定に要する期間の確保、労力の軽減等につきましては、教員の皆様からも知恵を出していただきながら、検討していきたく存じます。
 組合員の皆様には、ご理解、ご協力をいただけますよう、あらためてお願い申し上げます。
                              以 上

1:2023/12/13 組合から大学への申し入れ(既配信)

学長
副学長

成績提出期限変更についての申し入れ

2023年12月13日

                        教職員組合執行委員長伊香俊哉

 本日の教授会で、成績提出期限が2月12日との報告がありました。
 しかし本日の教授会において学校教育学科の廣田健先生から、この期限についての問題点が指摘されたことを踏まえて、教職員組合としては、成績提出期限の変更を求めます。
 廣田先生のケースで言えば、今年度後期の評価対象学生は355名であり、試験一人の採点に10分として3550分、さらに平常点の加味と成績入力、入力後の確認作業に一人10分としてやはり3550分、計7100分かかります。これは時間に換算すると118.3時間となり、1日8時間労働として必要な日数を割り出すと14.8日となります。これは純粋に採点業務のみを計算した日数であり、それ以外の業務を全く勘案しない計算の結果であり、現実的に他の業務が存在することを考えれば14.8日でも採点業務は終了しないということになります。(なお、上記計算は教授会発言を基にしたものですが、その後廣田先生本人から実数を改めて見たところ、400人以上の履修者があったとのことであったことを付言しておきます)
 このような簡単な算出の結果からだけでも、試験終了後1週間で成績を提出させるという設定自体、物理的に不可能な労働を設定をしていると言わざるを得ません。
 かりに1日8時間以上の勤務を命じる、あるいは土曜日と日曜日の業務を命じるというのであれば、それは専門業務型裁量労働制をとっている教員に対して時間外労働を命じるものであり、その勤務時間について割増賃金を支払う義務が雇用者側に発生することになります。このような支払をしないで月~金の1日8時間労働で成績評価を行い、提出させるというのであれば、試験終了後最低3週間の期間をとることが必要であることになります。
 廣田先生以外にもかなり多くの履修者の採点をされる方がいると思われますので、単に廣田先生お一人の問題ではないと考えます。
 以上の点から、本日教授会で示された成績提出期限については、至急変更を検討の上、合理的な期限を決定し、改めて非常勤の先生方を含めて全教員に通知されるよう求めます。
                                 以 上

そのほか 共通テストでは組合員にお弁当を支給

・来る1月13(土)、14(日)日に実施される共通テストの際に、組合員には組合から昼食のお弁当が支給されます。
・12/27にボーナスの増額分が差額として振り込まれています。

───────────────────────────────────
これで組合ニュース第4号は終わりです。
───────────────────────────────────
都留文科大学教職員組合ニュース
2023年12月28日発行
発行人:伊香俊哉
編集人:加藤浩司
https://union-tsuru.org/